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「欲しい?」 「いいんですか?」 「そっちのチョコケーキも一口、ちょうだいよ。」 「はい。」 それぞれのお皿を交換して、一口ずつ交換。 「「美味しい。」」 二人、同時に感想を言う。 「「ぷっ」」 そして、二人、同時に笑う。 「イトちゃん、笑った顔が可愛い。」 「えっ?」 「って、ジロさんが言ってた。」 「はっ?」 遠藤さんが??? 「イトちゃんとジロさんに二次会の幹事頼んだのは、隆がハメたの。それ以上は聞かないで。」 ハメた? それって? どういうこと? 「ねぇ、そろそろ、男の人と付き合ってみてもいいと思うよ。もちろん、イトちゃんのペースで付き合ってくれる人を探さないといけないと思うんだけど。」 「はい。」 私のペースか。 「イトちゃんは、イトちゃんのままでいいって言ってくれる人がきっといると思うよ。だから、男の人に距離をとったりしないように、もう少しだけ積極的になったらいいと思う。」 「そうですね。」 そんな真面目なやり取りの後、彩子さんの結婚式場の下見に行った話とか、そんな近況を聴いたりしてたらあっ言う間に3時になった。 「あっ、メールだ。隆かな。ちょっとごめんね。」
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