運命を変えた夜[後篇]

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「あ!西村君だよね。」 「え、あぁ。」 「うわー!懐かしい!めちゃくちゃ懐かしいなー!あ、平井君でしょ?サッカー部の。2人ともサッカー部だったよね?」 「おう。いやーそうだけど・・・」 「ん?」 みんな、こいつ誰?みたいな表情を浮かべていた。 「ごめん、誰だっけ?」 「やだなー(笑)山崎だよ、山崎。そんな変わってないと思うんだけどー。あ、俺卒業式までいなかったからね。」 「あ!もしかして山崎先輩の弟?」 「あ、はい。そうですけど。。」 「へぇ~!そっかー!」 「山崎先輩ってあれ?学園祭のライブで2000人動員したっていう伝説の?」 「そうそうそう!おまけに爆音で体育館のガラスが全部割れたとかいう。」 「はい、ありましたねー。」 「後、修学旅行の京都で本当に清水の舞台から飛び降りたっていう?」 「あーはいはい。そんなこともありましたねー。両足骨折しましたけど。」 「あー!そういえばいた、弟!」 「いや、いたって・・・どういう思いだし方なのそれ。」 「えー、同じクラスだったっけ?」 「はい、だから今ここに。」 「そうだっけ?」 みんな首をかしげた。 「あ!思い出した!」 「思い出しました!?」 「うん、あのー1年の時に県の陸上大会で記録出したけどドーピングで取り消しになった山崎。」 「あ~!そうかそうか。」 「あ、、それはもう1人のB組の山崎将太君だよね。」 「え?嘘。」 「マジで?」 「マジで。。」 「私、恵子は絶対樋口君と結ばれると思った。」 「そうそう、そうだよね。私もー!」 「お似合いだったしさー。」 「美男美女で、学園ドラマに出てくるようなカップルだったよね~。」 恵子は、遠くで誰かと話している樋口を見ていた。 すると、目が合い恵子の元へやってきた。 「久しぶり」 当時と変わらず爽やかな笑顔だった。 「うん、久しぶり。」 「やっぱ、いいよねー。この2ショット。」 2人は思わず照れ笑いをした。
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