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「え?」
「琴美?」
「うん。」
みんなかなり驚いていたようだ。
「え!?え、大場琴美って・・・」
「あのブスの?」
「嘘だろ!?おい。」
「マジ!?」
「えーーーーーーーーーー!?」
終も思わずマイク越しに驚いた。その言葉でようやくみんな終の方を見た。
「あ、以上です。」
結局、終は途中で無理やり中断した。
それからみんな琴美のところに集まっていった。可愛いという声が多かった。
「ねぇねぇ、琴美。今何やってんの?学生?」
「ううん。一応あのー、モデル。」
全員が凄いという反応だった。
「ねぇねぇ、どんなの?」
男子ががっつくように聞いてきた。
「うん、国内の仕事あんまりないんだー。あまり雑誌とかやってなくて。だからあんまり目に触れないかもしれないけど。」
「カッコいいー!」
「いやー凄いねー!」
「ねぇ、なんで、なんでさそんな急に綺麗になっちゃうわけ?」
男子のその質問にみんなも聞きたかったことのようだった。
「整形・・・・・してないよ。」
「ビックリしたー!」
みんなはそのジョークに笑った。
「私、サインもらっちゃおうかなー!」
「その前に、カンパイしようぜ。」
みんなが集まってる中ちょっと遠いところで恵子は見ていた。昔の自分の立場が今は琴美になっていた。
「琴美!久しぶり。」
「恵子。」
「ビックリしたー!なんか凄い綺麗になったね。輝いてる。」
「ありがとう。」
「じゃあさ、恵子もいれてもう一回乾杯しようぜ。」
みんなは、さらに盛り上がっていった。
いよいよ、お開きになったが2次会の場所のチラシを配っていた。
「はいはい、いつものとこ。行った行った。お前も行くだろ?」
「あ、俺?いやー終電で帰ろうかなーっと思ってたんだけど、まぁーちょっとくらいだったらか・・・」
周りを見るともうほとんど皆2次会へ向かっていった。チラシを配ってたやつももういなかった。
「あれ・・・」
終もそのまま外に出て行った。
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