運命を変えた夜[後篇]

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「え?」 「琴美?」 「うん。」 みんなかなり驚いていたようだ。 「え!?え、大場琴美って・・・」 「あのブスの?」 「嘘だろ!?おい。」 「マジ!?」 「えーーーーーーーーーー!?」 終も思わずマイク越しに驚いた。その言葉でようやくみんな終の方を見た。 「あ、以上です。」 結局、終は途中で無理やり中断した。 それからみんな琴美のところに集まっていった。可愛いという声が多かった。 「ねぇねぇ、琴美。今何やってんの?学生?」 「ううん。一応あのー、モデル。」 全員が凄いという反応だった。 「ねぇねぇ、どんなの?」 男子ががっつくように聞いてきた。 「うん、国内の仕事あんまりないんだー。あまり雑誌とかやってなくて。だからあんまり目に触れないかもしれないけど。」 「カッコいいー!」 「いやー凄いねー!」 「ねぇ、なんで、なんでさそんな急に綺麗になっちゃうわけ?」 男子のその質問にみんなも聞きたかったことのようだった。 「整形・・・・・してないよ。」 「ビックリしたー!」 みんなはそのジョークに笑った。 「私、サインもらっちゃおうかなー!」 「その前に、カンパイしようぜ。」 みんなが集まってる中ちょっと遠いところで恵子は見ていた。昔の自分の立場が今は琴美になっていた。 「琴美!久しぶり。」 「恵子。」 「ビックリしたー!なんか凄い綺麗になったね。輝いてる。」 「ありがとう。」 「じゃあさ、恵子もいれてもう一回乾杯しようぜ。」 みんなは、さらに盛り上がっていった。 いよいよ、お開きになったが2次会の場所のチラシを配っていた。 「はいはい、いつものとこ。行った行った。お前も行くだろ?」 「あ、俺?いやー終電で帰ろうかなーっと思ってたんだけど、まぁーちょっとくらいだったらか・・・」 周りを見るともうほとんど皆2次会へ向かっていった。チラシを配ってたやつももういなかった。 「あれ・・・」 終もそのまま外に出て行った。
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