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包みを開いた瞬間、とても香ばしい匂いが広がった。
そして、そこには、ご飯に包まれ、味噌のかかったお肉があった。
それはとても美味しそうで、空腹を感じていたシレネには、堪らなくご馳走に見えた。
つい感嘆の声が漏れる。
「美味しそうでしょ?」
「うん!うん!」
母の言葉に、大きく何度も頷く。
母は、そのお肉を皿に取り分け、自分の椅子に座る。
「いただきます」
「いただきます」
食事前の挨拶と共に、かぶりつく。
噛んだ瞬間に、濃厚な旨味が口の中に広がり、肉汁が出る。
美味しい。
「美味しい?」
「おいしい!」
夢中で食べながら、母の言葉に頷く。
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