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「良し!それじゃあ、投函してくるよ!」
「行ってらっしゃい!」
六斗が手紙をポストに投函してから二日後・・・
「ただいまー!」
「お帰り!例の子から手紙が届いたわ!お返事じゃないかしら?」
男の子が学校から帰宅すると、母親が出迎えて六斗からの手紙を渡した。
「有難うございます!」
彼は夏目貴志、両親を早くに亡くし、心優しき遠縁の藤原滋、塔子夫妻の元に引き取られて暮らしている。彼には誰にも言えない秘密がある。それは・・・
「また六斗に返事を書かなきゃな・・・うわあっ!」
自室に入ると友人の妖達が集まっていて、宴会の真っ最中だった。
「お帰りなさいませ、夏目様!」
「帰って来るのを待ってたよ、夏目♪」
「楽しい気分でいる所、悪いけど帰ってくれー!」
彼は友人の妖達を追い出した。彼は生まれながらに妖を見る事が出来る。
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