2ページ目

6/10
前へ
/86ページ
次へ
顔が赤いのを隠してゴミを集めていたら、ゴミ袋を取りに行った須藤が戻ってきた。 「綾子、ゴミ」 「あ、うん」 ササっとゴミ袋に入れていく須藤。 私はゴミ袋を支えている。 ……何かさっきのことがあって気まずい。 「こんなもんでいいか。ゴミは俺が捨てとくから帰っていいよ」 「え、悪いよ!」 「平気平気」 「で、でもさっ…」 「女の子にゴミ持たせる男がいるかよ」 「あ…」 ジェ、ジェントルマンッ! この人優しすぎるっ! 「じゃーね、綾子。気をつけて」 スッとゴミ袋を持ち、私に手を振って去ってしまった。 なんて人だ。 須藤ってモテるだろうなぁ… .
/86ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加