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「あ……あのさ、今日は何か、その……、悪かった…」
「……大丈夫」
「それと…俺、やっぱり怒ってる」
「…え」
やっぱり、怒ってたんだ。
………私、何かしたかなぁ？
「でも、それは綾瀬に対して怒ってるわけじゃないから」
「そうなの？」
「うん」
よかった……と、私はホッとした。
何かしちゃったのかと思った。
たぶん今、私すごくマヌケな顔してる。
「…ふっ」
ほら。
笑われた。
「じゃーな、綾瀬。また明日」
「うん、バイバイ」
ニカッと笑って手を振ってくれた。
私もそれに応えるように手を振った。
光希が見えなくなるまで、私は光希の後ろ姿を眺めていた。
「……また明日…か」
なぜか胸が温かくなった。
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