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あれから数日後…… このあいだの光希といい、須藤といい…… おかしかったから何となく気まずい…… 須藤は同じクラスだから毎日会うけどさ、光希とはあの日以来まともに会って話してない。 話したいと思うけどさー…… わざわざ教室までは行けないよね… 「はぁー……」 「どしたん?最近菜子元気ないね?」 小さくため息をついたら美優が心配して話しかけてきた。 「んー、ちょっとね」 「なになに?相談乗ろうかー?」 相談かぁー。 美優は信頼できるけど…… 何て言ったらいいんだろ? 男関係…のことって言いづらい…。 「男?」 「……う」 あ、当たってるっ! テレパシーかな?すごい…… 「好きな人でも出来たの?」 「いや、出来てないです…」 「じゃー、なに?」 は、話したいけど! すぐそこに須藤がいるっ! むり!話せないっ! 「い、今は言えない…」 「はぁ?なんで?」 だってぇ、須藤がぁー! 「ーーー……わかった。今日駅前のカフェにいこ」 「う、うん」 そういえば行ってなかったな。 駅前のカフェ。 こんな形で行くとは思わなかったけど、まぁいいか。 ここじゃ相談できないしね。 .
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