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「……光希?」
「こんな暗い時間に一人で何してんだよ」
「友達と駅前のカフェで話してたらこんな時間になっちゃった」
「…ったく。……こっち来いよ」
「あ…うん」
光希が座っているベンチの隣に腰をかけた。
「いくら日が延びてきたからって一人は危ないだろ」
「……うん」
な、何か心配されてるんだか、説教されてるだか……
サーって木の葉っぱが風に揺れている。
心地良い風…
春と夏の間、この季節が一番好き。
目をつむり、自然の音に耳を澄ます。
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