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ーー……ちゅんちゅん
「ーー……んんっ…」
雀の鳴き声と共に目が覚める。
優しい日差しが窓から差し込み、暖かくて睡魔が襲ってくる。
「あー、ねむ…」
時計を見ると7時半。
そろそろ起きないといけない時間だ。
だるい体を起こし、ベッドから降りる。
身支度を整え、部屋から出て顔を洗い、リビングへ足を運ばせる。
「あら菜子、おはよう」
「おはよー」
リビングへ行くと、お母さんが朝食をテーブルに運んでいた。
私はテーブルの椅子に座らず、ソファーの方へ行った。
そこは日が当たっていて、ポカポカしてまた眠気が襲ってくる。
しばらくウトウトしていたら、
「菜子、そろそろ学校に行かなくてもいいの?」
とお母さんが聞いてきた。
「……え、もうそんな時間?」
「のんびりし過ぎなのよ。早くご飯食べなさい」
時計を見てみると、いつも家を出て行く時間をオーバーしていた。
「うっそ、やば!!」
ご飯を軽く食べて、急いで準備をする。
「お母さん、いってきまーす!」
そう言って、靴を履いて玄関のドアを開ける。
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