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「何か菜子、顔赤くない?熱あるの?」
「え、うそ!?」
やだっ、まだ赤いの!?
もー、さっきの光希のせいだよっ!
あー、思い出したら余計に顔がぁー……
「なに?綾子、熱あるの?」
顔をどうにかしようと手で押さえていたら、近くにいた須藤 智晴(スドウ トモハル)が話しかけてきた。
須藤は私のことをなぜか、名前を略して『綾子』と呼んでいる。
いつの間にかにそう呼ばれていた。
「あ、熱ないから大丈夫だよ」
「そか、ならいい」
須藤は美優と中学が同じで結構仲が良くて、話すようになった。
普段はおとなしい人だけど、何かと人の心配をしてくれる優しい人なんだよね。
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