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4月30日。
あの日、昼過ぎに入院した私の元に
仕事を早目に上がらせてもらった崇人は夕方には顔を出した。
だけど…
波のように引いては押し寄せる陣痛の痛みに歯を食いしばって耐える私をママに頼み『体調が悪い』と言って
すぐに帰って行ってしまったのだ。
「まだまだ産まれないから、
明日の朝来れば大丈夫よ」
そんな無責任な事を看護士さんが言っていたのを憶えている。
その看護士さんの予想を見事に裏切り
翌朝の5時32分に無事に侑右が産まれた知らせをママは何度も崇人の携帯にかけてくれた。
けど、、、
「全然、出ないの。
具合かなり悪いのかしら?」
困り果てたママは
それなら…と
ジュニア誕生を
メールで知らせたのだ。
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