決意

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アパートに帰って 私が侑右を寝かしつけてる間に 崇人は、また、どこかへ出かけて行った。 何も言わずに遊びに行くなんて さすがに今まで無かったし、 逃げ出したんだってバレバレ。 鈍い私でも、それぐらいは勘づく。 これって浮気を認めてるのと同じだよね。。。 分かりやす過ぎる。。。あ~ぁ。 もっと私にバレないように上手くやってくれれば良かったのに。。。 爆発してしまいそうな感情は、 胸の中にたくさん渦巻いているけど それよりも、崇人と顔を合わせないで済む事にホッとしている気持ちに自分でも驚く。 この私の性格が2人の距離を深めているんだろうとは思う。 だけど、私は世間の奥さんみたいに強くて言いたいことを言う妻にはなれない。  「カシャン」 静かに閉められた玄関ドアの軽い音が 私達の終わりを告げる鐘に聞こえて いつまでも耳の奥から離れないまま 時間だけは淡々と過ぎていった。 2月の澄み切った寒さの静かな朝 20歳の私はシングルマザーになる決意をした。。。
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