決意

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なんだ、そうなんだ。 気づいてなかったのは自分達だけか。 てか、深~い心の奥底では私も気づいてたかもしれないけど・・・ 親戚や周りの人に離婚経験者が1人もいなくて、 婚姻届けを役所に出せば自動的に永久に幸せな生活が待ち受けていると、 どこかで安心していた。 こんなに世間では、 ありふれた事になっているのに まさか自分の目の前に『離婚』という選択肢が舞い込んでくるなんて思ってもみなかったのだ。 こんな考えだから 最初から、終わりに向かって転がっていたのかもしれない。 やり直せる段階で、 お互い気づければ良かったのに。 「そっかぁ~私、鈍すぎですよね。ちょっと恋愛のアンテナ切って出直してきます」 私の前向き発言にゆかりさんは ホッとした優しい笑顔で頷いていた。
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