現実

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スカッとしたいという彼の希望で 軽く食べた後ボーリングへ。 ざわざわと落ちつかない空間に身を置くと、どうにもならない事でクヨクヨ悩んでいる自分がバカバカしく思えてきて 過去を吹っ切るように 変にハイテンションになった私は 久々のボーリングに集中した。 確実にストライクを狙う為 スマートに投げるよりも ゴロゴロと転がす幼稚スタイルで 非力さをカバー。 私の間抜けなフォームに 笑い転げる吉川さん。 ──なんだ、色々あっても楽しいじゃん♪ そんな思いがまた、私をハイにする。
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