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「まだかな~?」
「もう来るよ♪
海、楽しみだね侑右♪」
朝からジリジリと照りつける
元気すぎる太陽の下
初めての海水浴に興奮しっぱなしで
待ちきれない侑右と一緒に
約束の時間より10分も早く外に出た
私達は、庭の木陰で迎えの車を待っていた。
「ほら、あれじゃない?」
ピカピカに磨かれ
夏の日差しに黒光りするワンボックスカーが、こっちに近づき速度を落として停る。
運転席でニコニコ手を振る
大久保さんが見えた。
「おはゆ~ん♪
侑ちゃん、乗って乗って~」
「ゆかりちゃんだ~~♪」
大好きなゆかりさんを見つけて
大喜びの侑右は
もうママに用は無いとばかりに
さっさと車に飛び乗って
ゆかりさんの隣に陣取り満足気。
男の子って・・・
こんな小さい時から美人好きなの?
若干のショックと寂しさを感じつつ
ウキウキしてる侑右を見てると
私のテンションもグイグイ上がってくる。
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