恋と愛

5/38
前へ
/409ページ
次へ
「まだかな~?」 「もう来るよ♪ 海、楽しみだね侑右♪」 朝からジリジリと照りつける 元気すぎる太陽の下 初めての海水浴に興奮しっぱなしで 待ちきれない侑右と一緒に 約束の時間より10分も早く外に出た 私達は、庭の木陰で迎えの車を待っていた。 「ほら、あれじゃない?」 ピカピカに磨かれ 夏の日差しに黒光りするワンボックスカーが、こっちに近づき速度を落として停る。 運転席でニコニコ手を振る 大久保さんが見えた。 「おはゆ~ん♪ 侑ちゃん、乗って乗って~」 「ゆかりちゃんだ~~♪」 大好きなゆかりさんを見つけて 大喜びの侑右は もうママに用は無いとばかりに さっさと車に飛び乗って ゆかりさんの隣に陣取り満足気。 男の子って・・・ こんな小さい時から美人好きなの? 若干のショックと寂しさを感じつつ ウキウキしてる侑右を見てると 私のテンションもグイグイ上がってくる。
/409ページ

最初のコメントを投稿しよう!

326人が本棚に入れています
本棚に追加