恋と愛

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私の住む街から海までは意外に近い。 30分ほど車を走らせると もう目の前には海と、、、 大渋滞が広がっていた。 「あちゃー。こんな混んでると思わなかったよ」 「いいじゃんいいじゃん! 渋滞も楽しもうよ♪」 能天気なゆかりさんに周也さんが 「俺、渋滞キライ」 まるで子供みたいに 唇を尖らせている。 フフ。 ゆかりさんにしたら周也さんの こういう所がたまらなく可愛いのかもしれない。 「しりとりやってれば、あっと言う間だって~」 「そんなダルイの嫌だ。それに侑ちゃん不利だろ?」 「げっ!あんた3歳の侑ちゃんに1人で勝負させる気なの?当然、侑ちゃんはゆかりとゴールデンコンビ組むに決まってるじゃん!!」 2人の漫才みたいなやり取りを クスクス笑いながら聞いてると 突然 「間違えてたらゴメンっ!!」 車1台がやっと通れるぐらいの小路に 大久保さんがハンドルを切った。
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