恋と愛

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「「「うわゎーーーぁ♪」」」 どこまでも白い砂浜に 所々カラフルなパラソルが並び 容赦ない夏の日差しが それらをサンサンと照らしている。 潮の香りに混ざって どこからかバーベキューのいい匂いが漂ってきて最近、肉に目覚めた侑右が 「ママ~お肉の匂い!!」 私のTシャツの裾を引っ張り 鼻をヒクヒクさせた。 「ホントだね~よし!夜は家の近くの公園でバーベキューしようか♪」 「ヤッター!!!」 夜までみんなといられるのが嬉しくて大興奮の侑右は自分で洋服を脱ぎ捨て、いざ海に向かおうと裸足でレジャーシートから数歩駆け出して 「アッ!アチュイ!アチュイ!」 あまりの砂浜の熱さに立っていられず どうしていいのか分からないのか ピョンピョンとジャンプしながら 半べそをかいてパニクッている。 その跳び方とブサイクな泣き面が おかしくて侑右には悪いけど、 周りの人まで大爆笑。 「子供って面白いのな(笑)」 目尻に大きなシワを寄せ みんなと大爆笑していた大久保さんが 「よ~しっ♪」と、 まだピョンピョン跳ねてる 侑右を捕まえて 浮き輪を右手、侑右を左手に抱え 海に駆け出した♪
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