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「へぇ～やるじゃん」
侑右にも大久保さんにも感心して
そのまま２人を見守っていると
侑右の小さな左手がギュウと
大久保さんの背中にしがみついているのが見えて
なんだか無性に
私は泣きたくなった・・・。
帰りの車の中。
ゆかりさんカップルと侑右が
遊び疲れて後部座席で爆睡する中
助手席に座った私は
今日１日ずっと気になっていた事を
大久保さんに聞いてみた。
「あの時、侑右に何て言ったんですか？」
「ん？」
「大久保さんに抱きかかえられて海に向かってった時、侑右号泣してたのに急にピタッて泣き止んだでしょ？
あの時、２人で何か話してませんでした？」
「あ～ぁ、あの時か」
何を思い出したのかフフと笑みをこぼす大久保さんの目元には薄っらと隈が見える。
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