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慣れない子供の相手で
疲れさせちゃったかな。
それにしても
疲れを漂わせる男の人の横顔って
どことなく男の色気?が滲み出ていて
何だか目が離せなくなる・・・
横からジーッと見つめる私の視線に
答えを催促されたと思ったのか
「気になる?ママとして聞いたらショックかもよ」
悪~い顔でニヤリとする大久保さん。
「えぇ~まさか変な事を3歳児に吹き込んでないですよね?」
「どうかな?(笑)『侑右の大~好きな、ゆかりチャンみたいに可愛いお魚がいっぱい泳いでるから見に行って見る?』って言っただけだよ(笑)」
「それだけ?」
「うん。それだけ。俺も、ピタって泣き止んだから逆にビックリした(笑)」
それが、侑右にとっては
魔法の言葉だったんだ。
「大久保さんスゴ!!
私、ママ歴3年だけど
まだまだ子供の扱い分かってないかも~」
グッジョブです!
親指を立ておどけた私に
「侑右、可愛いな♪
俺、香奈ちゃんが羨ましいわ」
そう言って大久保さんは
私にも《魔法の言葉》をかけてくれた。
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