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「マジかよ・・・」
絶句して目を見開く大久保さん。
だけど、
すぐ崇人に小さく会釈して
あっちから見えないよう
体をひねり私に話しかける。
「いつも、こうやって待ってるの?」
「ううん。初めて・・」
「香奈ちゃんが大丈夫なら話してきた方がよくない?何か彼、勘違いしてるみたいだし」
「そう・・・ですよね」
「バーベキューは、いつでも出来るからさ」
「はい・・・」
降りなきゃ。
そう気ばかり焦るけど
不愉快そうに歪む
崇人の切れ長の眼差しに射すくめられた身体は動かない。
「・・・俺、待ってようか?」
そうしてくれたら
どれだけ心強いか。
でも甘えちゃダメだ。
崇人が何しに来たのか分からないけど
これは私の問題なんだから。
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