恋と愛

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ぐっすり寝ている侑右を抱き その物音で起きたゆかりさん達と 大久保さんにお礼を言って車を見送った。 心配そうなみんなの顔が車の窓越しに流れていく。 ずっしり重い侑右の体重と荷物すら こんな時には自分を守ってくれる 鎧のような気がして心強い。 別れた旦那に会うのが こんなに憂鬱なものだなんて・・・ ──本当に離婚という事実は   いつまでも私を苦しめる。 重い鎧を纏った私は ゆっくりと1歩ずつ崇人に近づき 彼の前に立った時には そんな苛立ちが つい、 言葉になって飛び出していた。 「こういうの・・・止めてくれる?」
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