恋と愛

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「みんな、どうしたんですか?」 車に駆け寄り大久保さんが開けてくれた助手席の窓から顔を覗かせると 「香奈ちゃん♪花火しよう花火♪」 爆睡したおかげか完全復活したゆかりさんが騒いでいる。 「花火?」 「そう!!」 「こいつが、ど~してもって聞かないから買って戻ってきた。香奈ちゃん、どう?いける?」 周也さんが申し訳なさそうに言う横で 「強制参加ー!!」 ゆかりさんが雄叫びを上げている。 陽に当たりすぎておかしくなっちゃった? 妙なテンション。 だけど今はバカ笑いして 厄介なしがらみを吹き飛ばしたい気分だから、ちょうど良かった。 むしろ、助かったかも。 「行けます♪だけど、そこの公園花火禁止になっちゃったんですよ」 「そっかぁ・・・じゃあ・・・」 「じゃあ?」 「・・・また、海まで戻るか!!」 大久保さんの言葉に ゆかりさんのテンションがさらにUPしたのは言うまでもない。
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