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夏の1日は長い。
夕焼けが広がる海岸沿いまで来て
まだ花火には時間が早いだろうという事で、時間つぶしがてら途中のラーメン屋さんに入って腹ごしらえをした。
男ども2人が
タバコを吸いに外へ出て行った瞬間
「ねえ」
向かいに座るゆかりさんが私を手招きしている。
「どうしたんですか?そんなオバサマみたいな動き」
本当に、さっきから様子のおかしい
ゆかりさんだ。
「花火しようって言いだしたの私じゃないから」
「???」
「篤だよ、篤。香奈ちゃんが心配だから戻るってしつこくてさ~でも、元旦那来てたじゃん?篤1人で戻って面倒な事になっても困るから3人して花火を手土産に登場したわけ」
「大久保さんが?って、ゆかりさん女優!!全然、分かんなかった」
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