恋と愛

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「えっ・・・!!」 目を見開く私から 左腕にはめている 周也さんからのプレゼントだという 3連のブレスレットに目線を移した ゆかりさんは 記憶をさかのぼりながら ゆっくりと話しを進めた。 「香奈ちゃんも噂で聞いたかな? クリスマス前ですごく忙しくて 毎日残業が続いてる時にね、 店で変な男が私にまとわりつくようになって、ちょっとストーカーぽくなってた頃があるんだ・・・」 その話は私も聞いている。 毎日店に来てゆかりさんご指名で ショーケースの中の商品を見せてと言い、あーだこーだ延々と相手をさせ ついには電話番号やアドレスをしつこく聞いて、ゆかりさんを困らせたお客さんがいたというのは リーベンでバイトを始めてすぐに 私の耳にも入ってきた。
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