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「『大変だね』『大丈夫?』って
声はかけてくれても、
誰も助けてくれない中で唯一
動いてくれた
篤の静かな男らしさっていうの?
そんな冷静な判断に
病んでた私の心は助けられ・・・
で、篤が気になる存在に
なってったわけ」
「そっかぁ。
事を荒立てるとゆかりさんも傷つくからっていう、大久保さんらしい優しさですね」
「うん。ほんとに篤らしい対応だった。お互いフリーだったし助けてくれるなんて私に少しは気があるんだって
うぬぼれて、飲みに行った時に
酔った勢いで告ったんだけどさ、
篤にとっては当たり前の事しただけだったんだよね。
友達にしか見れないってフラれちゃったの。まあ、今となっては
付き合わなくて良かったと思ってるけどね」
「ん?何で?」
「ほら、その時は病んでたから癒されたい気持ちを好きだって勘違いしちゃったみたいなんだよね。実際、私のタイプは周也みたいな元気でちょっとヤンチャな子だし。篤が彼氏だったら、上から目線で説教とかされる度カッチーンときてケンカばっかで上手くいかなかったと思うわ。でも!篤は、私がイイ男だと認める貴重な1人ではあるけどね」
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