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「2人に、そんな事があったんですね」
予想外の話の展開に驚いて
急に身体から力が抜けていく。
けど・・・
「そーいう時があったのに
気まずさを感じさせない関係って
やっぱり特別ですよね」
「気の迷いみたいな告白だったからだと思うよ。それに、そのストーカー男の件で私は篤に本当に感謝してるし。今は周也がいてハッピーだからね。って今、話してて気づいたけど…もしかして私の告白が『はしか』みたいな物だって篤、気づいててフッたのかな?」
「(笑)言われてみれば2人付き合ったら、ケンカばっかになりそうな感じ
しますもんね」
「も~ぉ。これでも3日ぐらいは、
かなり凹んだんだからね!!でもさ、香奈ちゃんと篤はマジで合ってると思うよ。たまにでる篤の変な語りみたいなのを素直に受け止めれるのは香奈ちゃんぐらいだし(笑)」
そうなの・・・か?
お似合いだよー♪
すっきりした顔で
ニヤリと笑みを残し
ゆかりさんは外で
タバコを吸っている2人の様子を見に
駆けていく。
効きすぎの冷房で冷え切った店内に
一瞬、生ぬるい風が舞い込んだ。
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