覚醒

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思い返せば いつも大久保さんは 誰にも見えない私の記憶の奥底に 存在していて くじけそうな時には 記憶の中の微笑みが 暖かく私を励ましてくれていた。 【リーベン】で出会った時 私には崇人という彼氏がいて 先の破局を感じさせる 出来事は色々あったのに 『ずっと崇人を好きでいよう。 それが幸せなはず』 そんな思いにとらわれて 別れるとか…そんなこと考えもせずに 惰性で毎日に流されていたから 無意識に 自分の本当の気持ちを 奥へ奥へと押し込んで 気付かないふりを してしまっていたのかもしれない。 やっと分かった。 私 ずっと大久保さんが好きだったんだ。 大久保さんとじゃなきゃ 私は私でいられないんだ。
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