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呟いた俺の言葉に
「ふふっ。ホント、間抜けだ」
香奈は、少し笑みをこぼし
「篤のお母さんに言われた事はショックだったけど、もし、侑右に同じ事が起こったら私も冷静じゃいられないと思う・・・だから、大丈夫」
瞳を揺るがしながら
それでも強い口調で、俺に言う。
嫌な予感がした。
「・・・おい、大丈夫って?」
「私・・・
篤と結婚できなくても平気だよ」
「はっ?何言ってんだよ!!
俺はどうなるわけ?
俺の気持ちは無視か?
てか、香奈はそんな簡単に幸せを諦めるのかよ??」
「・・・違う。違うよ。でも・・・
やっぱり新品の子には・・・かなわない」
俺は愕然とした。
香奈が、自分の事を
そんな風に思っていたなんて。。。
「香奈・・・香奈は俺にとっては新品以上なんだよ。
分かる?お前は俺が見つけた宝物で
もう絶対に手放さないって俺は決めたんだ。だから・・・また傷つけちゃうかもしれないけど、でも頑張って、親、説得していこ?」
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