ー篤 Sideー

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「・・・母さん、それって?」 驚いて顔を上げた俺に、 父さんが 「篤、知ってたか? お前達が知り合ったっていう あの古着屋【リーベン】。 ドイツ語で─愛する─っていう 意味らしい。 ・・・こうなるのも運命だったのかもな、母さん」 そう言って ダイニングテーブルの上に 置かれていた新聞の片隅に 父さんは   『Lieben』 と、書いた。。。
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