第1授業

9/15
前へ
/43ページ
次へ
僕は残念な先生の手を弾いた 「あ、貴方っていう人は最悪ですね、先生って呼んで損しました!! 早く出てって下さいっ」 脱がしかけられたジャージをぎゅっと握り締めて頑張って叫んだ 気持ち悪いんだ こんな濃い1日にしやがって さっきまでのポケモンへの喜びがとっくに冷めていた 「…てめー誰に口聞いてる」 冷たい声で言われた 今度は軽々僕は胸元掴まれ立たされ苦しくなった 「くっ」 男の自分でも大人のしかも男の力には叶わなくて 首が締まってきた 苦しい 「…お前なんで学校行きたくないんだ」 そう言うと力を緩めた でも未だ俺のジャージを握っている 少し咳き込んで奴の問いに応えたんだ …なんで学校に行きたくないかって? そんなの決まってる 「…学校が嫌いだからです」 これしか言い様がない 誰しも思うことだ 僕は間違ったことなんか言っていない
/43ページ

最初のコメントを投稿しよう!

45人が本棚に入れています
本棚に追加