第1授業

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「望、全部書き終わるまで帰れると思うなよ」 全力で帰りたい 担がれてるから疲れてきた 「というかいつまで担いでいるつもりだよっ」 「だってお前逃げるだろ」 当たり前だわ 今すぐ帰りたいんだよ 「逃げないから降ろして下さい、緒川先生」 「…しゃーねーな」 チーン ちょうどエレベーターが1階についたところで僕は降ろして貰えた だが扉が開いた瞬間 目の前のものに絶句した 男の娘ならぬチワワやパピヨンみたいな男の子たちがいた 「きゃー緒川先生だぁあ//」 「先生が何故ここに///」 「緒川先生ーー///」 「先生、その子誰ですか? 今夜の相手じゃないですよね?」 「緒川先生、僕たちとお茶しましょうよ」 今すぐ部屋に帰りたい こんな次元が違う人たちといたくない なのに 「悪いな、おまえら。 俺用があるからまた今度…な?」 まるでどこかの乙ゲーのキャラだ それに胸を打たれたのかチワワとパピヨンの男の子たちはきゃーきゃー騒いでいる隙に 俺の手を引っ張り足を急がしたんだ
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