45人が本棚に入れています
本棚に追加
「望、全部書き終わるまで帰れると思うなよ」
全力で帰りたい
担がれてるから疲れてきた
「というかいつまで担いでいるつもりだよっ」
「だってお前逃げるだろ」
当たり前だわ
今すぐ帰りたいんだよ
「逃げないから降ろして下さい、緒川先生」
「…しゃーねーな」
チーン
ちょうどエレベーターが1階についたところで僕は降ろして貰えた
だが扉が開いた瞬間
目の前のものに絶句した
男の娘ならぬチワワやパピヨンみたいな男の子たちがいた
「きゃー緒川先生だぁあ//」
「先生が何故ここに///」
「緒川先生ーー///」
「先生、その子誰ですか?
今夜の相手じゃないですよね?」
「緒川先生、僕たちとお茶しましょうよ」
今すぐ部屋に帰りたい
こんな次元が違う人たちといたくない
なのに
「悪いな、おまえら。
俺用があるからまた今度…な?」
まるでどこかの乙ゲーのキャラだ
それに胸を打たれたのかチワワとパピヨンの男の子たちはきゃーきゃー騒いでいる隙に
俺の手を引っ張り足を急がしたんだ
最初のコメントを投稿しよう!