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寮をなんとか出たが
「キャーー緒川先生~///」
「緒川先生ーどこ行くんですかぁ?//」
進むごとにチワワとパピヨンに出くわす
先生がモテモテなのは分かったから
帰らせてくれ本気で
「「「緒川先生ーー///」」」
「チッ、キリがねぇな………望しっかり掴まっとけよ?」
「は、何っ!?」
引っ張っていた手を引かれ僕はお姫様だっこされていた
そして走りだした
結構な勢いで
暴れずに瞬間的に緒川のカッターシャツを握った
お姫様だっこは恥ずかしいけど
でも次元の違う人たちを見るのが嫌だから
先生のカッターシャツに自分の顔が見えないようにした
「ボソッ)可愛いな」
―――――――――――――――――――――――――――――――
――――
「先生はモテるんですね」
やっとまいたのか校舎に入っていた
まだお姫様だっこされてるけどね
「いや、別にそんなことねぇよ」
どう考えてもモテているじゃないか。
たとえそれが
男の娘から好かれていても
残念な頭をしていても
「おいっ聞えてるぞごらっ」
「マジか、でも残念なのは代わりないです」
もう今日は何なんだろう
この人のせいで疲れた
でも基本人と関わりたくない僕がここまで気を許していた
分からない
ただ言えることは
この人と喋っていて嫌な気がしなかった
家に不法侵入をしてきた
副担任の緒川
今までの人の中で1番嫌いになりそうだったのに
…嫌いになれないなんて
「減らない口だなその口は…塞いでやろうか?」
「結構です」
残念な頭してるくせに
この分からない感情が残ったまま緒川に職員室までお姫様だっこされたんだ
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