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ガラッ、と扉が開き担任であろう人が入ってくる。
「席つけー。そこの二人、仲良し夫婦の痴話喧嘩なら他所でやってくれ。」
天パにヤル気のない目。
着崩したスーツには最早ネクタイは見当たらない。
……この人が、担任?
意見を求めようと隣の二人を見ると、固まっていた。
そして、顔を真っ赤にすると声を揃えて
「「ふ、夫婦のじゃないっ!」」
と否定した。
和樹と沙弥はお互いに顔を見合せ、直ぐに顔を背けた後、すごすごと席についた。
「っし、席ついたなー。担任の佐熊だ。いきなりだがそっちから自己紹介始めてくれ。」
と言って俺の列の後辺りを指差した。
指名されたのは………
「俺っ!?」
和樹だった。
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