一話

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「先生、和樹保健室に連れていきます。」 「ん?あぁ、頼む。だがよ、場所わかんのか?」 「『ワカリ』ますよ。」 保健室にたどり着いた未来から行き方を逆算すれば、直ぐに『ワカル』。 使い方次第で色々出来るんだ。発想の転換かな。 人の心は『ワカラ』ないけどね。 「そうか。んじゃ頼むわ。他のやつは待機ー。」 田熊先生はそう言うと、煙草を出しながら教室を出ていった。 さ、運ぶかな。 僕は和樹を担いで保健室に向かった。
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