一話

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突如腹部を襲った衝撃に、僕はまたらず目を覚ました。 「いてぇ!?」 「おぉ、やっと起きたか寝坊助」 そういった和樹は握っていた拳をポケットにしまう。 「殴るなよ痛ってぇな」 「寝てるお前が悪い。もう入学式終わるぞ。」 ちょうどその言葉と同時に入学式の終了が告げられる。 『………新入生諸君は、各々自分のクラスを見て、教室に上がって下さい』 「っし、行くか」 ゆっくり立ち上がるとクラス名簿を見ずに三組に直行した。 我ながら便利な力だ。 「お前の力って、やっぱ便利だよなぁ」 人に言われるとムカツクな。 利用されてる感が半端じゃないんだが…
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