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「……またか。」
私は今、中学二年生である。つい先程、移動教室から自分の席へと戻ったところだ。
すると、机の上には残酷にばらまかれている、言葉の山…。
「『キモい』、『ウザい』、『死ね』、『消えろ』…かぁ。」
そんな言葉が書かれた紙の山をかき集め、私はゴミ箱に捨てた。
…一体、私は何をやらかしたというのか。
いつから私がこんな事をされる羽目になってしまったのか。
―…分からない。
それは、誰にも分からないのである。
尋ねてみたところで、
「なんとなく」や
「何か気が付いたら」
そんな応えが聞こえてくるばかりだ。
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