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赤「大人になりたくないな…。」
そういった僕に、君は…
黒「どうしたんですか?何かあったんですか、赤司くん。」
赤「いや、なんにもないよ。」
僕は心配そうな顔で除きこんできた君に、そういって誤魔化した。
君がいるとカッコつけてしまうんだ。つい、大人ぶってしまう。
そんな日を毎日駆けた少年の頃。
どうやら、『大人になりたくない』といった僕の身にその通りの罰……
いや、その通りの悪戯が起こったらしい。
そう。
好きな人と同じ時間を歩めないという、つらい現実。
相当な悪戯だ。
――――――不老不死。
お節介すぎるだろ。
何も、いった通りにしなくたっていいではないか…?
せめてもっとマシなのがよかった。
神様、素敵なプレゼントありがとうございますっっ。
なんて、他の人たちは言うだろう。だけど僕はそうは思わない。
何ていったって、さっき僕が言ったのと的はずれだろう?
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