王子と魔女

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「お前が評判の魔女か?」 『評判かどうかは知りませんが、紅の魔女です』 それは淡々とした女性の声でした。 「そうか。一つ占いを頼みたい」 『なんでしょう?』 「俺は、市民が通う学校に行き、直に民の声を聞くか、貴族が通う学校に行き、より国を納めることを学ぶべきか迷っている。どちらに行くべきか占ってくれ」 『……』 少しの間があり、魔女は占い始めたようです。 『どのような王となるかで多少の差異はありますが、貴方の基盤を揺るがすほどではないでしょう。どちらを選んでも、王としてはそう変わりません』 「そうか。では、もう少し悩むことにする」 『ありがとうございました。お代は振込にてお願い致します。またのご利用をお待ちしています』 そうして魔女との通信は終わりました。 (なんだか、変な感じだな。 今までは妃じゃない、違うな~とか思ったりしたのに。紅の魔女には何もかんじなかった。……?)
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