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俺は正哉と圭介と隼と浩介の男5人で行くことにした。
「なんかやけに静かっすね。」
廊下は確かに静かだった。俺は職員室に向かう廊下を確認した。隣のクラスの石田が立っていた。
「おう!石田!」
正哉が石田に近づいていった。俺は正哉を止めた。なぜなら石田は首から血を出しているのに普通に立っているからだ。
「う、ウー!」
石田はこちらに気づくと近付いてきた。
「石田。それ以上近付くな!」
石田は止まらなかった。俺は石田の心臓めがけて包丁を投げた。包丁は少しずれたが石田の胸に刺さった。しかし、石田は足を止めなかった。
「お、おい!なんで止まらないんだよ!」
隼が叫んだ。俺は石田の方に走っていくと飛び蹴りをした。石田は吹っ飛んで1階に落ちていった。俺達は走って職員室に向かうと鍵をとって家庭科室に戻った。
「あ、金属バット取りに行きましょうよ!」
浩介はそう言うと部室に行こうとして階段を下りだした。
「ま、まて!」
浩介は1階の階段を走って下りると角を曲がろうとした。が、角を曲がってすぐの所にいた石田が浩介に飛びかかった。
「うわ、なんで生きてるんだ!痛い!うわー!!」
石田は浩介の首に噛み付いた。浩介は動かなくなった。俺達は走って家庭科室に戻った。
「あれ?野球部の子は?」
美咲が心配そうに聞いてきた。俺は首を横に振った。
「そ、そんな。」
笹山さんは泣いていた。
「早く行こうぜ!あいつ達が来る!」
俺達は走って体育倉庫に向かった。
「先輩!浩介ですよ!生きてたんですよ!」
後ろを向くと浩介が立っていた。首からは血がドクドクと出ていた。
「待て!隼、そいつは浩介じゃない!」
「何言ってんだよ!浩介だろ!」
浩介は隼に飛びかかった。隼が必死に浩介をどかした。
「やめろ!この化け物!」
隼は浩介を蹴っていた。
「おい!恭介、早く入れ!あいつ達が来てる!」
「隼!早く来い!」
しかし、隼は浩介を蹴るのを止めなかった。
「ハッハハハ!死ね!化け物!」
隼は頭がおかしくなっていた。そんな隼の隣から奴らが近づいていた。俺はしょうがなく扉を閉めた。外から隼の悲鳴が聞こえた。
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