episode 1『平和な日常』

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まだ6月の梅雨が終わったばかりのじめじめした暑いなか俺は今日も色々な店を巡っていた。別に食べたりとかそういうことではない。自分の会社の商品を宣伝に向かっているのだ。この男の名前は土橋明。22才でごくふつうの会社に通う営業部のサラリーマンである。 「今日も暑いなぁ。」 すると後ろから首になにかヒンヤリとした冷たいものが当てられた。そこには同じ営業部の高校からの友達の河西歩美が立っていた。俺は実は密かに好意を抱いていたり(笑) 「何ボーッとしてんのよ!次いくわよ!ほら、コーヒー!」 俺は歩美からもらったコーヒーを音を立てて飲んだ。 「ちょっと飲み過ぎよ!頼むからお腹とか壊さないでよ。今日は久しぶりに4人で集まるんだから。」 「あ、そうだったな、じゃあもうひと頑張りしようかな!」
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