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達也は菜々子ををソファに寝かせた。俺達はそれから一時間ほど話をした。
「歩美、テレビつけてくれよ。」
歩美がテレビをつけたがなぜかノイズがうつっただけだった。
「あれ?ここホームだからうつるはずなんだけどなぁ」
その時だった。外から放送が聞こえてきた。
「えー、現在この地域一辺の電波が悪くなっておりますのは気になさらないでください。現在従業員が検査しております。」
その放送には何か違和感があった。
プルルル
達也の携帯が鳴った。
「はいもしもし?はい、はい、分かりました。すぐいきます。」
達也は携帯を切ると少し焦りながら上着を着だした。
「ごめん、俺ちょっと帰るわ、なんか緊急事態らしい。良いか?外に出るなよ!この近くで殺人事件が起きたらしい。」
「え、殺人ってあの人がひとを殺す殺人か?」
「あぁ、なんでも男がこの近くに住んでる女に噛みついたらしい。ま、多分麻薬中毒とかその辺だろ。」
「何それ?気を付けてね」
たつやはこっちに向かって右手をあげると家を出ていった悲劇が起こったのはそのあとだった。
達也がいなくなってから10分ほど経ったときだった。
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