恐怖の始まり

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二時間目の終わりを告げるチャイムが鳴ると俺は帰る準備を始めた。 「待てよ、恭介今日ゲーセン行こうぜ。」 「わりぃ今日はちょっと金無いわ。」 「私がお金出すよー」 真美が会話に入ってきた。 「マジで!?サンキュー中川!」 「バカねー。あんたじゃ無いに決まってるじゃない。」 美咲も会話に入ってきた。 キャー!! 外から悲鳴が聞こえてきた。外を見ると女の子が男に襲われていた。 「おいおい、朝っぱらからレイプだなんておかしいんじゃねーのか?」 正哉が笑っていた。 しかし、すぐにその笑いはやんだ。女の子が血を吐いたのだ。すると先生が出てきた。手にはテレビでよく見る不審者を捕まえるための先がYになっている棒を持っていた。 「おい!お前!何をしている?」 先生が男に話しかけた。男は立ち上がると先生の方に歩いていった。 「近づくな!」 しかし、男は足を止めなかった。先生は棒で男の動きを止めた。すると、近くに倒れていた女の子が立ち上がった。 「ねえ、あの女の子生きてるけど。」 美咲も気付いているようだ。女の子は先生の元へ歩いていた。 「なんだよ。もう終わりかよ。」 正哉が残念そうに言った。 しかし、女の子はなんと先生の腕に噛みついたのだ。 「うわー!!」 先生の悲鳴がグランドに響いた。先生の手から血が流れ、手で押さえていた。しかし、それがいけなかった。押さえていた男が先生に飛び付いたのだ。女の子と男が先生の肉を食べているようだった。 「まずい!逃げるぞ!」 俺が叫ぶと正哉、美咲、真美、笹山さんが付いてきた。三階に降りると圭介が立っていた。 「恭介先輩!逃げましょう!」 圭介の後ろには男が二人立っていた。 「俺は隼って言います!バスケ部です!」 「俺は浩介って言います!野球部っす!」 俺達は走りながら自己紹介を終えると家庭科室に向かった。 「ねぇ、恭介、なんで家庭科室に行くの?」 「は?包丁とかあるだろ!」 家庭科室に着いたが鍵が掛かっていた。 「おりゃー!」 正哉が扉を蹴り飛ばした。中には誰もいず包丁があるか探してみた。5本見つかった。 「よし!武器は揃った。体育倉庫に入ろう!」 「なんで?外に逃げようよ。」 「ばーか、外に逃げるより隠れてた方が安全だろ!でも恭介、それなら職員室に行かないと。」 たしかに職員室に行かないと鍵がなかった。
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