『文鳥・夢十夜』

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「文鳥は、今で言うSNS疲れみたいな感じかな」 俺は思ったままの感想を口にした。 「ミクシィやフェイスブック、TwitterなどのSNS?」 彼女の問いかけに、俺は頷いて応えた。 「友達に勧められて登録して、最初は何が楽しいのかわからない。けど、徐々に楽しみを見出だしてくる。 かといってドップリはまる訳でもなく、段々と飽きてしまう。友人の近況が気になった時に覗いてみると知らない間に色々とあったって気付く。なんだか出遅れた感」 「確かに文鳥を飼う主人公もそんな感じだったね」 「日記を書いたり呟いたり、その反応が気になったり気になる自分が嫌だったり。妙な疲れが溜まっていく。 嫌なら止めればいい。それだけのことなんけど、いざ放置すると孤独を感じてどうすればいいのかわからなくなる」
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