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言い終えて、俺は彼女の反応を待った。
書評には正しいも間違いもない。人によって感じ方は違うことを彼女は知っていて、だから俺は何の心配もせずに待った。
「いつの時代も若者って同じなんだね」
それなりにわかってもらえたようだ。俺の感じたこと。
「どんなに便利な世の中になっても、物足りなさは拭えないよな。文鳥が死ぬ場面は本当にそう思った。
他人のせいにしたがる傲慢な雰囲気が孤独とごちゃまぜになってるどうしようもなさ」
そこで彼女はクスッと笑った。
「わかるけどさ、私達もまだ若者じゃない」
つられて俺も笑う。俺たちは22歳だ。
「忘れてた。でもこんな風に自分のことを棚に上げるのも若者くさいかも」
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