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結局二次会には行かずまっすぐ家に帰った。ただし、ひとりではなく、けいと付きである。
「まだ開けてない段ボールあるけど、どうぞ」
いいながら昨日タグを切ったばかりの100円スリッパを投げる。
「悪いねえ、終電なくなっちゃって」
「女の子の家に来るとか非常識ですよー」
全く悪びれのないポーカーフェイスに冗談を投げると、彼は「へへっ」と笑った。お互い干渉せず、ちょうどいい距離感でいるのが腐れ縁の暗黙ルール。なんで終電逃したのか、私の家にしたのか。そりゃあ気になるけど聞かない。
ちなみに二人でいると、けいとはよく笑う。同性にかっこつけるタイプなのかな?と勝手に解釈している。だって、私といるからかなって思ったら意識してしまいそうだし。
「シャワー借りたい、あとタオルとジャージ!よろしくね!」
はいはい、と相づちをうちタオルを渡す。
「ジャージ、下しかないけどいい?高校の」
いいよー、と聞こえたのでジャージを探す。
「ところで下着は?」
と聞くと、「買ってきた!」とコンビニのふくろをカサカサしながらニヤッとこちらをみた。
「ちゃっかりしてる、な!」
ジャージを投げつけるとけいとはまた「へへっ」と笑った。
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