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「手繋いだんだけど、あれ何だったんだろうなー」
「なんだそれ、おこさまかよ」
「悪い？ 彼氏いたことあるけど、めったに繋がなかったんですー超健全なんですー誰かさんと違って！」
へへん、と笑ってやった。スクールカースト上位の半笑いに冗談で本当のことを言ってしまったことをすぐ後悔した。
「あ」
「なに？」
けいとは炭酸飲料を一気にあおる。喉元がはっきりみえる。
「聞けばいいんじゃね」
「へ？」
「俺、もう一本飲み物買ってくるから手短に、もやもや残ったままにしておくとかちゅんらしくない」
「いやまあそうだけ――」
「電話して、聞けよ」
軽く流してくれると思ったのに、けいとがあまりにも真剣に言うからその通りにすることにした。
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