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カンカンカン、と急くような軽い足音が窓から聞こえてくる。
その外階段を上る音が止んだかと思えば、次はドアを開ける音。
廊下を歩く足音が聞こえて、ようやく生徒会室のドアが開く。
そうして、待ちかねた声が聞こえる。
「先輩!」
飛び込むようにやって来た彼は、一年の俺を先輩と呼ぶ。
つまりは、中等部の生徒であるという事だ。
「いらっしゃい、灰谷」
中等部の三年生にして、生徒会会長である彼は灰谷(はいたに)と言う。
彼が、俺が生徒会で庶務をしている理由そのものだ。
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