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俺は生徒会に入っているが、2人部屋だ。
正しくは1人部屋×2という、寮内で俺たちだけであろう部屋になっている。
その理由は簡単。
繋がっている壁が、とある理由で破壊されたからだ。
その話を詳しく説明するには、まず中等部の頃に起こった事について話さなければならない。
中等部の頃、俺は1人部屋だった。
特別な理由はなく、ただ単に人数が余った事による。
そして2年に上がる時、
特に希望も何も無かったらしく、部屋割りもそのままのはずだった。
けれど5月になって突然、転校生がやってきた。
中途半端な時期にやってくるものだと多少戸惑いはしたが、
その生徒には別段悪い所も無く、初めての同室者にちょっとはしゃいでいた。
まあ俺は無口な上、あまり感情が外に出ない性質なのだが。
それなのに、同室者となった彼は何故だか俺の考えている事が大体解るようだった。
独り言に相槌が加わる程度。
そんな会話にも飽きずに毎日過ごしてくれ、
もしかすると入学して初めてできた、親しい友人かもしれない。
名前で呼び始めたりして、そう思い始めた頃に、困った出来事が起こった。
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