序章 何事もない平凡な日々

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「やっぱりさ、女は幼女の時が一番だと思うんだ」 「うん、おまえは何をしにここにきたんだ?」 「会話のキャッチボールしようぜ!そんなんじゃ一生童貞だぞ、このムッツリが!」 俺の名前は黒木純。至って平凡な高校2年生だ。 そしてさっきからうるさいこのロリコンは山崎大輝。幼女をこよなく愛する変態だ。 え、俺?そんな趣味ある訳ないじゃないか。 「うるさいぞ、大輝。ここは図書室だぞ、少しは静かにしろ」 「んなこと言ってもよー、ここには俺らしかいねーじゃんか」 そう、この図書室には今俺らしかいない。放課後ここはいつもがらがらなのである。 「お前はマメだよなー、放課後の司書なんてやってる奴なんて見たことないぜ」 「家に帰りたくないんでな。遊ぶには金がかかるし、ここで時間つぶしてるだけさ」 「ラノベ買う金削れば?」 「それを削るなんてとんでもない」 本を買う金を削るぐらいなら学校の目を盗んでバイトするわ。 「そういうお前こそどうしたんだよ、いつも放課後になったらゲーセン行くか別の奴とつるんでるだろ」 「あー、それがな・・・情けないことに鍵と財布を家に忘れてな」 「ふんふん」 「他の奴らも今日用事があるっつってな」 「それで?」 「あ、図書室に純いるじゃんと思ってきた」 「それで最初に言った言葉がどうして幼女なんだ!?」 「お前なら分かち合えると思って」 「俺をなんだと思ってるんだ?」 「12歳以上の子なら手を出せるペド野郎」 「俺は同意の上でしか手を出さんぞ」 手を出すなら同じだろ、とつぶやく大輝。 「まあ、ここにいるのは構わんがとっとと帰れよ。最近物騒な噂があるからな」
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